設計士の紹介
建築家 長尾 健
この住宅は、開発された住宅地の角にありますが、背後の山林もあわせて所有されておられるため、その森とともに暮らすことを第一に考えた住宅です。
車やバイク、アウトドアなど多様な趣味を十分に楽しめるよう、また、それらと日常の生活、仕事を分離することなく楽しめるような家になるよう考えました。
リビングダイニング、子供部屋等主な生活スペースを2階に配置し、木々の緑を目の前に眺めながら広々と暮らすことができます。またダイニングの前のルーフテラスからは1階へと外階段で降りることができるので、いつでも簡単に森にアプローチできます。
1階には駐車スペースを兼ねた雨の当たらない広い半屋外空間を設けたので、ここでバイクのメンテナンスや屋外作業ができ、また仕事部屋と直結していることから、気候の良い時にはここで仕事をすることもできます。
この住宅は、モダンな外観でありながら、内部外部とも少し和風を意識した落ち着いた色調の住宅です。
2階LDKには、キッチンカウンターとダイニングテーブルを一体化した5mものテーブルがあります。
玄関を入ると、ガラスモザイクタイルを埋め込んだ広い土間空間が広がります。
この住宅は、街中の分譲住宅地内に立地する、居心地の良い中庭を中心とした住宅です。周辺は同規模の分譲地となっており、いずれまわりを住宅で囲まれることから、周辺環境が変化しても影響を受けずにプライバシーを確保した生活を送ることができるよう、完全に中庭を囲むように生活空間が配置されています。この中庭は、奥様の仕事スペースと家族の生活スペースを適切な距離に置く意味もあり、その2つの性格の違う空間は、2つの緩衝帯、玄関ホールと、キッチンからユーティリティを通した空間によってつながり、どちらからも行き来することができます。
プロフィール
1967 西宮市生まれ
1986 甲陽学院高等学校卒業
1991 神戸大学工学部環境計画学科卒業
1993 神戸大学大学院工学研究科修士課程修了
1993〜2000 Team ZOO いるか設計集団
2000〜 長尾健建築研究所 開設
1992 アーキテクチュア・フェアKOBE学生設計競技 神戸・学園東地域福祉センター優秀作品 受賞
2001 「都市に住む家」(神戸市長田区)で 杜の下町いえなみ賞 (共同化・協調化部門)受賞
2011 神戸大学工学部建築学科 非常勤講師
1990〜93 神戸大学重村力研究室に在籍、主に学校計画について研究しつつ、 公営住宅の住まい方調査や中国安徽省の水系集落調査に参加
1991 日本建築学会主催全国卒業設計展に出品
1992 アーキテクチュア・フェアKOBE学生設計競技 神戸・学園東地域福祉センター 優秀作品 受賞
1993〜94 いるか設計集団にて玉島北中、浜山小、その他コンペ等で学校建築を担当
1995〜96 阪神大震災後、伝建指定異人館の修復設計(シュウエケ邸、他2棟)1996 インドネシア・イリアンジャヤ州ビアク島災害救援活動(NVNAD)に専門家派遣として参加
1996〜99 兵庫県住宅供給公社に派遣、被災マンション等再建支援事業に従事し5団地の再建事業を担当
1999〜2000 某中・高等学校改築基本構想、聖和乳幼児保育センター、民間分譲住宅等の設計を担当
2001 「都市に住む家」(神戸市長田区)で 杜の下町いえなみ賞 (共同化・協調化部門)受賞
2002 日本におけるイタリア2001 年記念広場コンペ案 「Rokko Rosy Ring」入選 建築展「イタリア建築マエストロの20世紀-未来派から可能な未来へ」にて展示(公社)日本建築家協会 登録建築家 第20401981号
(公社)日本建築家協会本部 フェローシップ委員会 委員長
(公社)日本建築家協会近畿支部 副支部長
(公社)日本建築家協会近畿支部 幹事
(公社)日本建築家協会近畿支部 都市デザイン研究会 委員
(公社)日本建築家協会近畿支部 兵庫地域会 地域会長
JIA KINKI U-40設計コンペ 実行委員長
(公社)兵庫県建築士会 神戸支部 会員
建築家の考え・・・・
生活の場として最適な空間づくりを行なっています。地域性や風土を考慮した素材、色彩でデザインし、流行に左右されず、長くつき合える建築を目指しています。どのような生活が望まれているのか、住まい方を十分に検証し、快適に過ごしていただくために最適な解決策をご提案いたします。住宅に限らずクリニックや事務所、保育所ほかの用途の建物でも、用途を問わず対応させていただきます。